尚弥 最高最速仕上げ!本番4日前にリミット体重クリア「不安材料は何一つない」

2019年11月05日 05:30

格闘技

尚弥 最高最速仕上げ!本番4日前にリミット体重クリア「不安材料は何一つない」
<WBSSバンタム級決勝戦>ドネアが背後でピースするなか、予備検診を受ける井上尚弥(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 【WBSSバンタム級トーナメント決勝   WBA&IBF王者・井上尚弥 《12回戦》 WBAスーパー王者ノニト・ドネア ( 2019年11月7日    さいたまスーパーアリーナ )】 ダブル世界戦の予備検診が4日、都内のホテルで行われ、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)バンタム級トーナメント決勝でノニト・ドネアと対戦する井上尚弥は仕上がりの良さを強調した。すでに体重がバンタム級リミットの53・5キロを切ったことも判明。“最速仕上げ”で5階級制覇のレジェンドとの頂上決戦に臨む。
 バキバキに割れた腹筋が状態の良さを物語っていた。予備検診での数値は身長が5・7センチ、リーチも3センチ下回ったが、想定の範囲内。井上尚はドネアについて「何度も対面しているし、印象は変わらない。ただ、お互いに(減量のため)ちょっとフォルムが小さくなったかな」と笑い、「やることはやったので不安材料は何一つない。もう体重も仕上がっている。あとは試合をイメージしながら、ゆっくり疲れを抜いて当日まで過ごすだけ」と万全の仕上がりを強調した。

 前日の3日で練習を打ち上げた。大橋秀行会長は「昨日の練習終わりにはリミットを切ったよ。2人とも」と、ウバーリとの王座統一戦に臨む弟・拓真とともに、すでにバンタム級の制限体重を下回ったことを明かし、「いつでも試合ができる状態。何の心配もない」と太鼓判を押した。

 WBO世界王座を7度防衛したスーパーフライ級時代は減量に苦しんできた。1階級上げたことで以前ほどの減量苦がなくなったのは確かだ。井上尚自身も「前回(ロドリゲス戦)早めに体重を落として良かったので今回も」と早め減量を示唆していたが、公式計量3日前のリミット到達は異例とも言える。バンタム級4戦目にして“自己最速”の減量完了。今後は適度に水分や栄養を補給することが可能で体に負担をかけずに、6日の計量を迎えることができる。試合当日のさらなるパフォーマンス向上も期待大だ。

 怖いのはコンディションを崩すことだが、この日も会見や写真撮影以外はマスク着用と風邪対策も抜かりはない。「当日に自分のやりたいことをぶつけるだけです」。世界も注目する5階級制覇のレジェンドとの頂上決戦。ゴングの瞬間は近づいている。

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