フィジカルトレーナーが語る尚弥の強さ、「コア=腹部奥の筋肉」が生む破壊力

2019年11月08日 09:30

格闘技

フィジカルトレーナーが語る尚弥の強さ、「コア=腹部奥の筋肉」が生む破壊力
11R、鬼の形相でボディを打つ井上尚弥(撮影・長久保 豊) Photo By スポニチ
 【WBSSバンタム級トーナメント決勝   ○(WBA&IBF王者)井上尚弥《判定3―0》(WBAスーパー王者)ノニト・ドネア● ( 2019年11月7日    さいたまスーパーアリーナ )】 井上尚はバンタム級転向後の過去3戦で世界王者経験者に対し、全て2回以内のKO勝ち。2015年末から指導する高村淳也フィジカルトレーナー(45)は「体の軸がぶれず手先まで力が伝わる。マシンガンのような連打で強いパンチを打てる」と破壊力の要因を語る。
 階級制のため筋量を増やしすぎることなく、いかに効率よく力を発揮できるかが肝要になる。「コア(核)」と呼ばれる、腹部の奥の筋肉を意識。ストレッチ、筋力トレーニングなどで体幹を強化してきた。

 重心移動はスムーズに、カウンターなど素早い反撃も可能になり「下半身と上半身が連動している。瞬時の対応力」(井上尚)と自己分析する。WBSS1回戦では鋭く踏み込んで倒したワンツー、準決勝では一瞬速く届いた左フックと成果を示した。高村フィジカルトレーナーは「こなせなかったメニューも次回までにしっかりできるようになっていることが多い。ジム以外でも意識して相当な努力をしていると思う」と語った。

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