プロボクシングの第68回全日本新人王決勝戦は6日、東京・後楽園ホールで8階級が行われ、フェザー級は渡辺海(19=ライオンズ)が岩下千紘(25=駿河男児)と1―0で引き分け、優勢点により全日本新人王に輝いた。
東日本新人王決勝では1回10秒KO勝利を収め、MVPを獲得した渡辺だが、この日は慎重な立ち上がり。足を使い、距離をとっての戦いを選択。主導権を握ったかに見えたが、3回に岩下の左をもらいダウン。最終4回に盛り返して38―37、38―38×2の引き分けに持ち込み、ジャッジの優勢点で“勝利”をつかんだ。渡辺は「ドローだったので全然勝った気にはなれない。相手が強かったです」と岩下を称え、「また、どこかで機会があればやりたい」と再戦を希望した。
ライオンズジムで全日本新人王獲得は33年ぶりの快挙。期待の19歳は「次の試合ではもっともっと進化して誰も勝てないぐらい強くなる」と力強く誓った。