【50キロ契約10回戦 〇矢吹正道 7回1分19秒TKO タノンサック・シムシー● ( 2022年9月10日 三重・四日市市総合体育館 )】
プロボクシング前WBC世界ライトフライ級王者の矢吹正道(30=緑)がWBO世界同級4位タノンサックを7回TKOで下し再起した。3月に寺地拳四朗(BMB)との再戦に敗れてから約半年。「負けたら引退と思って背水の陣で練習してきた。KOで勝てて良かった」としみじみ語った。
2回にダウンを奪って優勢ながら3回に相手の左を腰付近に受け、骨盤右側に強烈な痛みを感じた。「インターバルも椅子に座らないでおこうかと思うぐらい。バックステップも力が入らない」。ロープやコーナーを背負いながらも6、7回と好機で連打をまとめてストップ勝ち。1勝1敗の拳四朗との対戦について問われ「自分が挑戦者だと、やってくれないと思う。チャンピオンになって統一戦で対戦したい」と話し、まず王座返り咲きを目指す。