武藤 新日ラストマッチで掟破りムーンサルト未遂も シャイニングウィザードで勝利アシスト

2023年01月05日 04:40

格闘技

武藤 新日ラストマッチで掟破りムーンサルト未遂も シャイニングウィザードで勝利アシスト
海野(右)がBUSHIに勝利しポーズを決める武藤(撮影・島崎 忠彦) Photo By スポニチ
 【武藤敬司新日本ラストマッチ30分1本   ○海野翔太・棚橋弘至・武藤敬司 9分20秒 片エビ固め BUSHI・SANADA・内藤哲也● ( 2023年1月4日    東京ドーム )】 新日本ラストバトルとなった武藤敬司(60)は封印中のムーンサルト・プレスを試みようとするなど、存在感を示した。
 藤波に次いで武藤も禁じ手披露だ。開始早々、かつての弟子SANADA(34)に低空ドロップキックからシャイニングウィザードを見舞う。次の瞬間、何とコーナートップに駆け上がりムーンサルト・プレスを試みた。膝には人工関節が入っており、ドクターストップで封印している大技。棚橋弘至が慌てて制止し事なきを得たが「あの一瞬、走馬灯のように医者とか、家族の顔が浮かんだ。棚橋が止めてくれて良かったよ」と笑い飛ばした。

 2月に引退するため、この日が新日本での最後のバトル。花道に姿を見せた瞬間、割れんばかりの「武藤コール」が起きた。かつての付け人・棚橋、若手期待の海野翔太と組んで、人気ユニット「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」との初遭遇。相手の連係に苦しむ場面もあったが、最後は必殺シャイニングウィザードで海野のフォールをアシスト。「必死だったので、あっという間に終わったよ」と感想を述べる一方で「猪木さんの追悼大会なので本当はインディアンデスロックとか得意なのでやりたかった。でも、そういう余裕を与えてくれなかった。せっかちなプロレスして…」と後輩を戒める場面もあった。

 主力選手の大量離脱で危機に直面した新日本。当時はグリーンボーイだったが猪木さんに抜てきされ、同期の橋本真也、蝶野正洋と「闘魂三銃士」として90年代の黄金期に大きな輝きを放った。02年に新日本を退団。それでも古巣のマットで存在感を示し「(引退試合の舞台の)東京ドームだから感触を確かめたかった。いい形で吸収することができたよ」。プロレスマスターらしく老かいさは健在だった。

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