“人生不敗”重岡銀次朗が堂々の世界初挑戦 5回KO宣言に王者が怒りも「そのぐらい言うでしょ」

2023年01月05日 17:36

格闘技

“人生不敗”重岡銀次朗が堂々の世界初挑戦 5回KO宣言に王者が怒りも「そのぐらい言うでしょ」
<ボクシング前日計量>計量を終えポーズをとる重岡銀次朗(右は亀田興毅氏) (撮影・奥 調) Photo By スポニチ
 【プロボクシング・ダブル世界戦 ( 2023年1月6日    エディオンアリーナ大阪 )】 前日計量が5日、大阪市内のホテルで行われ、4選手ともに一発パスした。WBO世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦は2度目の防衛戦を迎える王者・谷口将隆(28=ワタナベ)がリミットの47・6キロ、2度目の世界挑戦となる同級2位メルビン・ジェルサエム(28=フィリピン)が900グラムも軽い46・7キロ。IBF世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦は初防衛戦の王者ダニエル・バラダレス(28=メキシコ)が100グラムアンダーの47・5キロ、世界初挑戦の同級5位・重岡銀次朗(23=ワタナベ)はリミットの47・6キロだった。グローブはバラダレスのみ黒いメキシコのレイジェス社製で、他3人は日本のウイニング。色は谷口が黒と白、ジェルサエムが青、重岡が黒となった。
 重岡は減量について「過去イチで楽に落とせた。いつもはアイスやお菓子を食っちゃっていたけど、世界戦なので真面目に。自分に厳しく落とせた。1ミリもミスしたくなかったので」と説明。帰省していた熊本から合流した兄の前日本ミニマム級王者・優大(25=ワタナベ)を“パシリ”としてコンビニへ走らせ、購入してもらったワンタン麺とおにぎりで空腹を満たすと「(夜は)とりあえず、あったかいものを食いたい。うどんとか。ここらへんのうどんはリサーチ済みなんで」とニヤリとした。IBF特有のルール、当日計量は初めてだが「(上限は)4・5キロぐらいなんで、いつもそんなに増えることはないので大丈夫と思う」と話した。

 王者バラダレスとはこの日が初対面。「顔色も良くて、いい体をしているが、特に新しい発見はない。より気合は入った」と印象を述べたが、先月の公開練習で「5回以内に倒す」と宣言した重岡に王者が「しゃべりすぎだ」と怒りを示していたことには「そのぐらい言うでしょ。それで腹を立てられたのは初めて。それを聞いて、相手もそれなりに不安があるんだろうなと。たぶん俺の方が落ち着いているし、自信あると思います」と堂々としていた。

 高校5冠などアマ57戦56勝、プロ8戦全勝(6KO)。アマでの1敗は高校時代の国体県予選決勝が兄弟対決となり、試合開始直後に棄権しただけの“人生で一度も負けたことがない男”だ。無敗の要因を「運と努力」と自己分析し、「実際に負けたことがないのは自信になっているし、こんなところで俺が負けるはずがないとマジで思っている。リングの上で楽しんでいる自分が一番強いんで、明日は思い切り楽しみたい」と頼もしく話した。

おすすめテーマ

2023年01月05日のニュース

特集

格闘技のランキング

【楽天】オススメアイテム