プロテスト合格の那須川天心「何かに合格するのはうれしい」4月デビューへラスベガスで合宿

2023年02月09日 15:07

格闘技

プロテスト合格の那須川天心「何かに合格するのはうれしい」4月デビューへラスベガスで合宿
<那須川天心プロテスト>筆記試験に合格し、テスト用紙を披露する那須川(撮影・木村 揚輔)  Photo By スポニチ
 プロボクシングへの転向を表明した“キックボクシング界の神童”那須川天心(24=帝拳)が9日、東京・後楽園ホールで6回戦出場が可能なB級ライセンスのプロテストを受験し、合格した。筆記試験では「トランクスはスカート状でもOK」の設問を間違えた(正解は×)が、合格ラインの70点を超える97点。受験は高校以来といい「何かに合格するというのはうれしいし、受験は高校受験以来だったので凄く新鮮だった」と話し、筆記については「久々に鉛筆を持って懐かしかった。今までの受験で一番(点数が)良かった。まだ完成形じゃないので、97点は新人らしくてよかったのでは」と笑顔をのぞかせた。
 3ラウンドのスパーリングでは日本スーパーバンタム級1位の南出仁(27=セレス)と対戦。南出のパンチをブロックとスウェー、ダッキングでほとんどかわし、多彩な左ジャブでリズムをつかんではワンツーやボディーを交えたコンビネーション、離れ際のカウンターなどを披露した。スピードが武器の南出をフットワークでもハンドスピードでも上回り、3月20日に日本王座挑戦を控える南出に「全てが速く感じた。プロの洗礼を浴びせてやろうとしたが、ダメだった」と言わしめた。

 「新しいことなので緊張感はあった」という那須川はマウスピースを忘れ、慌ててフィットネスショップで購入。「新人らしくていいのでは」と話して笑わせ、「(練習してきたことを)MAXでできたかというと、そうでもないが、キックと違う動きや体での表現はできたのでは。一番意識したのは(パンチを)もらわないこと。ランキング1位の強い選手なので自信にはなるし、これで本気度が伝わったな」と感想を口にした。ボクシングでの目標を問われると「ないすね。道なき道に挑むみたいな感覚。1つの目標としてはベルトを獲って証明したい」と話し、「できる限り強くなる。自分のその時のMAXを出す。毎日毎日、最高を更新したい」と意気込んだ。

 この日の体重は58・0キロでスーパーフェザー級だったが、プロボクシングではバンタム級かスーパーバンタム級を予定。4月上旬に都内の会場で6回戦デビューする予定で、今月末からは米ラスベガスで約2週間、スパーリング合宿を行う。

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