大仁田厚「兄貴」と慕った恩師・テリーさん悼む「馬場さんに次ぐ大きな存在だった」

2023年08月25日 04:50

格闘技

大仁田厚「兄貴」と慕った恩師・テリーさん悼む「馬場さんに次ぐ大きな存在だった」
大仁田がテリー・ファンクさんの死を悼んだ
 【テリー・ファンクさん死去 】 プロレスラー大仁田厚(65)が24日、テリー・ファンクさん(79)の突然の死を悼んだ。テリーさんは1980年にスタートした大仁田の海外武者修行をサポートしてくれた恩人。自ら旗揚げしたFMWの「川崎球場大会ノーロープ有刺鉄線電流爆破超大型時限爆弾デスマッチ」(1993年5月5日)では死闘を演じた強敵でもある。それだけに衝撃は大きかった。
 「ニュースを聞いて本当にびっくりしたよ。(ジャイアント)馬場さんに次ぐ大きな存在だったから。俺にとっては恩師であり、師匠であり、兄貴でもあった人。さみしい」

 テリーさんの地元でもあるテキサス州ダラスで2人合同のサイン会を開くプランもあったが、テリーさんの体調を考慮してその計画は見送られた。1年以上前、そのダラスから電話をかけ、返ってきた「元気でやってるか。なんで俺を日本に呼ばないんだよ」という言葉が最後の会話となった。

 テリーさんとは、米国などで修業した1980年代初頭に出会った。

 「テキサス州アマリロにあるテリーの自宅に1カ月、居候したこともあったね。ダラスに試合に行くのに荷物をまとめていると、テリーは車の荷台からシューズとパンツの入ったビニール袋を持ってきて、さあ、行こうって飛行機に乗るんだ。そういう人だった」

 海外武者修行中、米国人レスラーのチャボ・ゲレロ・シニアが持っていたNWAインターナショナル・ジュニアヘビー級王座に挑戦して奪取。この時、挑戦者に推薦してくれたのがテリーさんだった。

 「ドリーは渕(正信)を推したらしいけどテリーは俺を推してくれた。王座を取った時、リング上でテリーが俺を抱き上げてくれた。うれしかったなあ」

 米国でトラブルに巻き込まれた時もテリーさんを頼った。

 「連絡したら、俺に任せとけって言って解決してくれた。川崎球場のデスマッチもテリーは何でもOK!OK!って言ってくれてね。はちゃめちゃなところは俺と同じ。それで俺を気に入ってくれたのかもしれないね。落ち着いたら向こうにお参りに行って手を合わせたい」

 故人に感謝の気持ちを伝えるため、年明けをめどに渡米したいという。

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