「親衛隊現れた」テリー・ファンクさん アイドル的人気で外国人のイメージ覆す

2023年08月25日 04:50

格闘技

「親衛隊現れた」テリー・ファンクさん アイドル的人気で外国人のイメージ覆す
1983年8月31日、蔵前国技館でハンセンのチョップ攻撃に耐えるテリー・ファンクさん(左)(撮影・山内 猛)
 【テリー・ファンクさん死去 】 半世紀にわたってプロレスを撮り続けてきたフリーカメラマンの山内猛さん(68)がスポニチ本紙の取材に「やられる姿が絵になるレスラーだった」としのんだ。「シンプルな技をオーバーに見せて、お客さんの心をつかんでいった」と振り返った。
 桁違いにでかくて、怖い。そんな外国人レスラーのイメージを覆したのがテリーさんだった。兄とのタッグ、ザ・ファンクスは兄弟の絆や正義をアピール。凶悪なレスラーに立ち向かっていく姿がファンの感動を呼んだ。馬場、鶴田が外国勢に立ち向かう一方で、ザ・ファンクスが日本サイドに加わる新機軸も興行の柱となった。

 引退試合を行った83年夏、全日本プロレスは7~8月のシリーズを「テリー・ファンクさよならシリーズ」と銘打った。全国各地の興行は追っかけファンが出現するなどアイドル的な人気だった。

 山内さんは「それまで男性が主体だった客席に、テリーを応援するための親衛隊やチアガールまで現れた」と述懐。リング外では紳士的で「ホテルで出待ちしていたファンに囲まれてもニコニコしながらサインする姿が印象深い」と追悼した。

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