【ボクシング】世界王座獲得の西田凌佑、リングサイドの妻に感謝「沙捺、獲ったで」

2024年05月04日 18:54

格闘技

【ボクシング】世界王座獲得の西田凌佑、リングサイドの妻に感謝「沙捺、獲ったで」
<LUSHBOMU IBF世界バンダム級タイトルマッチ 西田凌佑・エマヌエル・ロドリゲス>新チャンピオンとなり、妻の沙捺さん(右)と記念撮影する西田凌佑(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 【プロボクシングIBF世界バンタム級タイトルマッチ12回戦 ( 2024年5月4日    エディオンアリーナ大阪 )】 プロボクシングIBF世界バンタム級1位で挑戦者の西田凌佑(27=六島)が同級王者エマヌエル・ロドリゲス(31=プエルトリコ)を3―0の判定で破り、世界初挑戦のプロ9戦目で王座に就いた。ジャッジの採点は2人が115―112、1人が117―10だった。バンタム級は主要4団体のうち3王者が日本人となった。
 サウスポーの西田は立ち上がりからジャブが切れ、4回に左ボディーアッパーをみぞおちに決めてダウンを奪った。5回からはロドリゲスが右主体の攻めで圧力を強めてきたが、一歩も引かずに打ち合い、要所でボディーを効かせた。

 激闘を物語るように、西田の顔ははれ上がっていた。リング上のインタビューでは「応援の声が力になりました。アマチュアの時から強くはなかったが、世界王者まで武市(晃輔)トレーナーに育ててもらったので感謝したい」と感謝からコメントを始め、最後はリングサイドで見守った近大ボクシング部の同期で全日本女子を3連覇した(旧姓・河野)沙捺夫人に「妻にありがとうと言いたい。沙捺、獲ったで」と呼びかけた。

 世界を獲ったのは、試合途中で接近戦に切り替え、打ち勝った切り替えと闘志だった。ダウンについては「ひたすらボディーを狙うと決めていたが、倒してしまったのでいけると思って、見えやすいボディーばっかになった」とその後の攻めを反省。「ロドリゲスに足をずっと使うのは無理と分かっていた。極力プレッシャーをかけながら、無駄に下がらないことを心掛けた」と明かした。

 バンタム級は中谷潤人(M.T)がWBC王座を保持。6日にはWBA王者の井上拓真(大橋)が石田匠(井岡)と対戦し、WBO王者ジェーソン・モロニー(オーストラリア)は武居由樹(大橋)の挑戦を受ける。武居が勝てば日本で世界主要4団体王座を独占し、統一戦が期待される。今後の統一戦を期待する声に、西田は「実力的には他の王者が強いけど、しっかり練習して強い王者になります。この試合にかけていた。負けたらやめようという覚悟でやっていた」と成長を誓った。

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