V2成功したユーリ阿久井政悟「本物のボクシングを目指して頑張る」
2024年10月15日 13:21
格闘技
試合全体を通して主導権を握った。10回にボディー連打を浴びて後退する場面があったものの、続く11、12回はポイントを奪いにいって狙い通りにジャッジ3人全員から支持を得て地力を示した。「ラスト2ラウンドを取れたことが勝因と思っている。あきらめずにいけたのが良かった」と、この点を収穫として挙げた。
フライ級でも統一戦の期待が高まっている。WBC王座は13日に決定戦を制した寺地拳四朗(32=BMB)、WBO王座はアンソニー・オラスクアガ(25=米国、帝拳)、IBF王座は今年8月に決定戦を制したアンヘル・アヤラ(24=メキシコ)が保持する。ただ、阿久井は今回の試合結果に満足できなかったこともあり「統一戦どうこうより、次はもっと強くなって帰ってくることしか考えていない」と話した。
しかし、統一戦に消極的というわけではない。「他の選手もそうだと思うが、僕も本物のボクシングを見せたいと思ってやっている。本物を目指して、また頑張りたい」と語り、“本物のボクシング”が意味するところについて「相手も強い選手で、強い者同士が戦うボクシング」と説明。王者同士が激突する統一戦は、阿久井の言う“本物のボクシング”に当てはまりそうだ。