【共同通信杯】キングオブアームズ 1勝馬と侮るなかれ
2016年02月10日 05:30
競馬
デビュー3戦目の前走で初勝利を挙げたばかりとはいえ、そのレースぶりは圧巻だ。小回りの中山で4コーナー後方12番手。絶望的な位置から馬群の外に持ち出して並ぶ間もなく差し切った。ゴール前では手綱を押さえる余裕。「凄い脚。やっぱり能力は高い」と手綱を取った柴山が振り返る。
母は米G1アップルブロッサムH勝ち馬で米オークス2着のアーマイン。13年セレクトセールで税込み9870万円の高値がついた。「今までいい馬をたくさん預からせてもらったが、相当な馬だと思う。賢くて体もしっかりしている」。デビュー前から藤沢和師も高く評価し、スピルバーグ(引退)などオープン古馬相手の稽古を課してきた。「体力がついて、脚取りが力強くなった。今後を占う意味でも楽しみな一戦」と津曲助手。一足飛びの重賞トライから目が離せない逸材だ。