菊沢Jr「気負わず臨みたい」 重賞10勝の父・隆徳師にそっくり
2016年03月04日 05:30
競馬
同期の藤田がひと足先に川崎でデビューを果たしたが「まずは自分との闘い。今はまだ同期のライバル意識はあまりないです」と目の前のレースに集中。騎手として重賞10勝を挙げた父は「俺のデビュー時よりはいいかな。あとは実戦の競馬を経験してみないとね」とちょっと照れくさそうに話した。
デビュー週は土日とも中山で計8鞍に騎乗する。菊沢厩舎の協力で他厩舎の調教に優先的に騎乗させてもらっていることもあり、自厩舎以外の馬も集まった。前走2着のデルカイザー(セン5=藤沢和、日曜8R)などデビュー週Vも夢ではないラインアップ。菊沢は「厩舎によって違いがあるから勉強になります」と積極的に吸収していく姿勢を見せた。
いきなり特別戦にも騎乗する。潮来特別(日曜中山9R)のエイダイポイントは菊沢厩舎の開業初出走を果たした馬で、母エイダイクインは父の手綱でクイーンCを勝ったゆかりの馬。昨年の同レースでマリアライトの3着と舞台適性も十分だ。「馬はみんないいので、あとは自分だけ。先生からは“冷静に臨機応変に”と言われている。気負わずに落ち着いて臨みたい」。まだあどけなさが残る笑顔の中に確かな決意をにじませた。