【根岸S】最後方から15頭ゴボウ抜き!カフジテイク強烈末脚V
2017年01月30日 05:30
競馬
「毎回コンスタントにいい脚を使っているのは分かっていたが、馬には負担の掛かる競馬。今日はもう少し前の位置でと思ったが、スタートも今イチで行き脚もつかず。結果的にいつもと同じ競馬になってしまった」。今後も見据え、追い込み一辺倒の脱却を狙った福永だったが、馬はお構いなし。スタイルを貫き、キャリア22戦目で2度目の1番人気に応えて初タイトルをもぎ取った。
湯窪師は04年愛知杯(メモリーキアヌ)以来、13年ぶりのJRA平地重賞V。「出遅れは想定内。見慣れている」と笑ったが「最後は届け!届け!!と必死だったよ。最後に1馬身も抜け出すとは思わなかった。追い切りでも余裕の動きを見せていたし、毛ヅヤも良かった」と愛馬の成長ぶりに驚きを隠せない。
次走はもちろん優先出走権を獲得したフェブラリーS。良績は1400メートルに集中しているが「中京(チャンピオンズC4着)で千八もこなしてくれたし、充実した今ならマイルでも期待できる。この馬の形で。それしかない」と師は再び直線勝負に懸ける構え。コンビ継続となる福永も「相手が強くなり(負担)重量も増える。課題はあるが胸を張ってG1に行ける内容。楽しみ」と拳を握った。地道に末脚を磨いた個性派の名脇役が、G1舞台でついに主演の座を射止めるか。
◆カフジテイク 父プリサイスエンド 母テイクザケイク(母の父スキャン)牡5歳 栗東・湯窪厩舎所属 馬主・加藤守氏 生産者・北海道浦河町ヒダカフアーム 戦績22戦7勝 総獲得賞金1億7639万5000円。