【高松宮記念】中京の芝に死角なし!王者の風格レッドファルクス
2017年03月23日 05:30
競馬
前夜までの雨をたっぷり含んだ不良馬場をものともせず、躍動感十分に5F67秒4〜1F12秒8で1馬身半先着。尾関師は「1、2年前はWコースではモタモタしていたが、しまいいい反応で動いてくれた。スプリンターズSの時と同じような感じで進められているかな」と満足げに話した。
5歳秋にG1馬になった後は暮れの香港へ。厳しい競馬で12着に終わったが、その後はここを目標に調整スケジュールを組んだ。前哨戦を使わずぶっつけ本番で臨むのは予定通り。師は「香港遠征のダメージが思った以上にあったのと、左回りがいい馬で、どこを使うか難しいところもあった。総合的に判断した」と説明した。スプリンターズSも3カ月ぶりでV。久々は全く苦にしない。
舞台は芝では3戦3勝の中京。師は「スプリンターズSは正直プラスアルファがないと勝てないかなと思っていたが、うまくいった。コースのイメージで言えば、今回は普通にしっかり走れる状態をつくればいいのかな」と手応えを口にする。コース形態はもちろんのこと、中京の水も合う。中日ドラゴンズのファンである師ともども、尾張での大一番には燃えるものがあるに違いない。
絶好調のM・デムーロ騎乗も頼もしい限り。ドバイ国際競走にもサウンズオブアース、ゴールドドリームとお手馬がいたが、ファルクスとのコンビ継続を選択した。師は「先に頼んだからじゃないですかね」としたが、国内では3戦全勝と相性抜群。史上4頭目のスプリントG1秋春連覇へ、遅咲きの王者に死角は見当たらない。