【皐月賞】ウインブライト鞍上・松岡、ノーミスで雪辱だ!
2017年04月13日 05:30
競馬
畠山師も満足顔で愛馬を出迎えた。「前に馬を置いて、しまいの反応を確かめるいつものパターン。前走で大きなダメージがなかったので、この中間も普段通りの組み立てで調整できた」。前走で体重を大幅に減らした(12キロ減の460キロ)が「カイ食いが落ちることもなく、調教をこなしながら毎週2、3キロずつ増えて、今週初めで470キロ台。問題なく出走できる」と回復をアピールした。
若竹賞、スプリングSと中山で連勝。2戦共に大外からまくる、見た目には同じようなレースぶりだったが鞍上の感覚は違う。「若竹賞の時は指示に敏感すぎる面があったが、前走は凄く滑らかに反応してくれた」。同じく主戦を務める全姉ウインファビラス同様に、弟も前向きな気性がネック。「前半はうまくなだめ、合図を送ってもすぐにトップスピードに乗せない。前をかわしてからソラを使わせない(気を抜かせない)。道中のガソリンの使い方を、馬に考えさせながら、調教とレースで教え込んできた。初めて対戦する馬も多いが、能力差は感じない。自分とブライトで磨いてきた競馬を大舞台で発揮したい」。鞍上には課題と向き合い、馬とコミュニケーションを欠かさず弱点を克服した自負がある。
皐月賞には苦い記憶がある。07年、15番人気の伏兵サンツェッペリンで鼻差2着。悔しさのあまりヘルメットを叩きつけた。翌08年は1番人気マイネルチャールズで3着。展開と馬場に泣いた。「毎年、この時期になると思い出す。いいかげん、胸のつかえを取りたいね」。松岡は頼もしい相棒と静かに雪辱の時を待つ。