【細原・騎手で獲る 特別編】7日東京11R 大舞台で良血タイセイスターリー開眼

2017年05月07日 08:00

競馬

 今年のNHKマイルC(東京11R)は主役不在で、例年にも増して難解。関係者に話を聞いても「どの馬が勝つの!?」と逆取材されるほど。各馬のこれまでの戦歴を考えればG前は大接戦が濃厚だ。
 東京競馬場の最後の直線は525.9メートルと4大競馬場で最も長い。高低差も2.1メートルあり、イメージでは“決め手が生きるコース”と思われがち。だが、このレースの過去5年を振り返ると、12年カレンブラックヒル、14年ミッキーアイル、16年メジャーエンブレムと逃げ馬が3勝を挙げている。どれも1番人気で地力で勝っていたとも言えるが、馬券に絡んだ15頭中7頭が4角5番手以内で運んだ馬。上がり3Fをみてもメンバー最速の馬(該当7頭)は【0115】と勝ち切れていない。つまり瞬発力よりも持久力の方が重要。混戦を抜け出す底力が勝ち馬の条件になる。

 ◎タイセイスターリー。半兄は14年の覇者ミッキーアイル(父ディープインパクト)で血統面では適性十分。弟は父がマンハッタンカフェに替わり、母系のスピードに持久力が加わった。高いポテンシャルを秘めながらも新馬V以降は勝ち切れていないが、矢作師は「抜け出してから気を抜くところがあって、今まで走りきったレースはない」と精神面での幼さを敗因に挙げる。その悪癖を改善すべく、レースを重ねる度に馬具を工夫(鼻皮、シャドーロールなど)して、走りに集中させるような調整を続けてきた。「能力だけならこの馬が一番だと思っている。こういう混戦のときこそ、この馬の持ち味が生きるはず」と一発に期待していた。

 ソラを使うということは、まだ本気で走っていない証拠。前の馬を追いかけ、並んでからは抜かせない―。このファイティングスピリットこそ、東京マイルを攻略する必要な能力だ。来れば高配必至。まずは単複、馬連・馬単は手広く。相手はアエロリット、ミスエルテ、ボンセルヴィーソ、カラクレナイ、レッドアンシェル、タイムトリップ。

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