ダービートライアル「プリンシパルS」が6日、東京競馬場で行われた。4番手で運んだ1番人気ダイワキャグニーが直線で力強く伸びて快勝。ダービー(28日、東京)の優先出走権を獲得した。
9着に沈んだ弥生賞とは一変の走りで、“ラスト1枚”の夢切符をつかみ取った。セントポーリア賞の勝ちっぷりが評価され2番人気の支持を得た前走だったが、初の右回りに苦戦。コーナリングに手間取り直線で失速、9着に沈んでいた。デビューからコンビを組む北村宏が「東京で上手に走ってくれたのが良かった」と安どの表情を浮かべれば、菊沢師も「見ての通り。東京でいいパフォーマンスを見せてくれた」とコース適性を評価した。
1分58秒3の勝ち時計は同レースが2000メートルに変更になった03年以降、最速。「一生懸命に走り過ぎてしまう馬。脚元が何ともなければいいが…。しっかりケアして本番に向かいたい」とトレーナー。3戦3勝の舞台で迎える頂上決戦。混戦模様のダービーに、また新たな刺客が誕生した。