【日本ダービー】山本昌氏、松山に「ダービージョッキーになって」
2017年05月22日 05:30
競馬
「ダービーは最内を避けて外に持ち出して、最後は何頭かで叩き合いながら半馬身抜け出して…。メンバー的にも前の方で決まる気はしますね」
2年前、出資馬を選ぶ際に視聴した動画で、まさに一目ぼれだった。
「ヒョロッとして体重は軽かったけど背が高く、脚が長くて。これは大きくなりそうだなと思いました」
野球界のレジェンドも入団時は身長1メートル86に対して体重は79キロ。いずれ大きくなる、という自身との共通点を持ち親近感もあった。順調に成長した愛馬は「今の自分とは違いますけどね」と豪快に笑った。
当日は仕事で東京競馬場を訪れる。心底願うのは「無事」だ。「とにかく引退するまでケガなく走り切ってほしい」。親子ほど年の離れた鞍上松山に対しても「平成生まれで初めてのダービージョッキーになってほしい。でも一番はケガなく、長く頑張って」と思いは同様だ。
将来的には個人馬主になることも視野に入れている。「(元横浜の)佐々木(主浩)君は別次元に行っちゃったので、関係ないかな。(元DeNAの)三浦番長(大輔)くらいは…。一度、セールには参加してみたいですね」。馬を愛する勝負師。夢は、はるかに広がっている。
◆山本昌(やまもと・まさ)本名・山本昌広。1965年(昭40)8月11日生まれ、神奈川県出身の51歳。日大藤沢から83年ドラフト5位で中日入団。93年最優秀防御率のほか、最多勝3度、最多奪三振1度。94年には沢村賞受賞。06年9月16日、阪神戦でプロ野球最年長41歳1カ月でのノーヒットノーラン達成。49歳0カ月で先発した14年9月5日阪神戦でプロ野球最年長勝利記録を樹立。50歳シーズンの15年に現役引退。32年間で通算581試合、219勝165敗5セーブ、防御率3.45。左投げ左打ち。
◇共同出資とは 馬主登録者でなくとも、間接的に“馬主”となれるシステム。クラブ法人馬主が1頭の馬の出資金を40〜500口程度に分割して、会員に出資を募る。そのため「一口馬主」と呼ばれる。会員は出資した競走馬の獲得した賞金を、出資の割合に応じて配当として受け取る。山本昌氏はアルアインの「40分の1」出資者。