【日本ダービー】ウインブライト、オーバーワーク回避の絶妙調教
2017年05月25日 05:30
競馬
「前が予定よりも速い時計で行ったので、無理せず並びかけるのをやめた」。松岡の冷静な判断で、オーバーワークを避けた形。続けて、こう付け加えた。「直線が軽めの分、向正面の奥まで流して息をつくる感じにした。先週までの硬さが取れて、上向いていると思う」。皐月賞後の疲労が長引いたが、大一番を前に回復。畠山師も「余力を残してレースに向かいたかったので、ちょうどいい稽古になった」と評価した。
松岡は以前から「ブライトが完成するのは古馬になってから。将来があるので今は無理をさせたくない」と言い続けてきた。一方で「ダービーはやはり特別。馬にも頑張ってほしいし、当然、自分自身も勝ちたいという気持ちが強い」と意気込む。
負荷のかけ過ぎは禁物だが、仕上げ途上で臨めるほど甘いレースでもない。デビュー時からずっと稽古をつけてきた鞍上だから分かる、絶妙のバランスを保って、生涯一度の大舞台に挑む。