【日本ダービー】サムソンと酔った美酒…石橋守師が語るダービー
2017年05月28日 05:30
競馬
道中は自分の馬のペースを守って運ぶことが大切。繰り返しになるけど、とにかく当日は雰囲気が違うから。馬もテンションが上がりやすいし、人もリズムを見失いがちになります。ここでアタフタしてたらダメですね。
直線は525.9メートル。長いけれど、僕はあまり仕掛けのタイミングは気にしたことはありませんでしたね。サムソンは切れる脚を使うタイプではなかったから、逃げていたアドマイヤメインを気に掛けながら早めに追い出しました。やはり、乗り手が自分の馬の性質や脚質を理解していることが大切だと感じますね。勝った時はうれしかったですよ。そりゃあダービーですから。重みが違います。
◆石橋 守(いしばし・まもる)1966年(昭41)10月23日、福岡県生まれ。85年、柴田善臣らとともに1期生として競馬学校を卒業。境直行厩舎所属でデビューして同年3月、初騎乗初勝利を挙げる。2006年、メイショウサムソンとのコンビで皐月賞を制しJRA・G1初優勝を飾り、続くダービーも制した。12年12月、調教師試験に合格すると翌年2月に現役引退。14年3月に厩舎を開業した。