1番人気に推されたイスラボニータは8着。鞍上・ルメールの4週連続G1制覇はならなかった。新記録を逃したルメールは「馬はとても元気だったが、直線でスペースがなかった。残念です」と悔しがった。
行き場がない…。14年皐月賞以来のG1タイトルを狙ったイスラボニータは直線半ばで万事休した。中団で流れに乗ったものの、道中から終始外に馬がいる形。直線も周囲に馬がいて外に持ち出せず、追いだしが遅れた。これまでコンビ5戦で一度も4着以下がなかった名手をもってしても何もできない。「ラスト150メートルだけスペースがあったんだけど、もう遅過ぎました」。最後はジリジリと前に迫ったが、上位争いに加わることはできなかった。
栗田博師も「外からフタをされて行くところがなかった。あれが全て。状態が良かっただけに残念」と不完全燃焼に終わったレースを無念の表情で振り返った。今後は未定だが、力を出し切れなかったのは確か。秋の反撃が期待される。