【スプリンターズS】コウセイ 春秋短距離王へ躍動12秒5!
2017年09月28日 05:30
競馬
3歳秋から急成長し、今春高松宮記念を制したスプリント界の新星。前走・函館スプリントSは4着に敗れたが、やむを得ない敗因もあった。断然1番人気。3F32秒2でぶっ飛ばす2番人気シュウジをノーマークにもできず、2番手追走のコウセイも同32秒4のハイラップを刻まされた。指揮官は「函館の例年の洋芝なら、コウセイに合うと思って連れて行ったが、異例の“高速馬場”で…。それでも3F32秒台で行って、最後もタレていない。能力を再確認した」と冷静に振り返った。レコードVのジューヌエコールには屈したが、1分7秒3は自己ベスト。まだ進化している。
その後はギリギリまで涼しい北海道で放牧され、スプリンターズS直行は青写真通り。同師は「春に比べて体質がしっかりして、休み明けでもいい状態で出せる。中山の芝は初めてだけど、右回りは何度も走っている。パワーがあるし、普段は坂路にも入れているので急坂も心配していない」と全幅の信頼を寄せる。
スッといい位置が取れ、ラストで再点火できる。充実の4歳秋。天性のレースセンスはメンバー屈指だ。「今年、春秋スプリントG1制覇を目指せるのはうちの馬だけ。コウセイの競馬をして、結果を出してくれれば」。指揮官は高松宮記念の再現を祈っている。