大嶋が引退 59歳「インの鬼」、9日地元・蒲郡でラストラン

2017年11月09日 05:30

ボートレース

大嶋が引退 59歳「インの鬼」、9日地元・蒲郡でラストラン
引退を発表した大嶋。9日の蒲郡9Rがラストラン Photo By 提供写真
 「前付けの鬼」「インの鬼」として知られた個性派レーサー大嶋一也(59=愛知・49期)が8日、参戦中の蒲郡ボートレース場で引退を発表した。9日の「G1ダイヤモンドC」9Rがラストランとなる。
 愛知の御大がついに陸(おか)に上がる。大嶋がついに引退を決断した。

 49期訓練生として本栖研修所(現ボートレーサー養成所)入り。リーグ戦勝率1位で卒業した期待の人材だった。81年11月のとこなめ一般戦でデビュー。83年1月の若松一般戦で初優勝を飾ってからはとんとん拍子で出世街道を歩み、88年1月のびわこモーターボート大賞でG1初V(G1通算13V)。99年6月のからつグランドチャンピオンではSG初制覇を達成した。グランプリにも5回出場している。

 若い頃はアウトからでもガンガン攻め立てるレーススタイルだったが、熟年世代を迎えると「インの鬼」へと変身。進入からワクワクさせる個性的な走りでファンを魅了した。口ひげがよく似合うダンディーな風貌。弟子の仲口博崇が24年目にして初SG(14年とこなめダービー)を勝った時は我がことのように喜ぶなど心優しいファイターだった。

 大嶋は「肩も腰もボロボロで体が言うことをきかない。もう限界ですね。正月まで頑張ろうと思ったけど地元の記念ならいい区切りかな」と引退がこのタイミングとなった経緯を語った。前期(5〜10月)も勝率7・34と素晴らしい成績を残し、10月にはまるがめG3マスターズリーグ→びわこG3企業杯と連続優勝を飾ったばかり。「引退すると決めてから2回も優勝できた。全く悔いはない。最後のレースはスタートに気をつけて、ファンの方に恩返しできれば」。バリバリのG1レーサーのままで選手生活を終える大嶋。ラストも大嶋らしさ全開のレースでスタンドを沸かせるか。

 ◆大嶋 一也(おおしま・かずや)1958年(昭33)1月28日生まれの59歳。愛知県出身。愛知支部所属の49期。同期に西島義則、西山昇一らがいる。通算7646戦2532勝94V(8日現在)。G1は13V、SGは1V。趣味は古道巡礼。1メートル63、53キロ。血液型AB。

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