【エ女王杯】ディアドラG1連覇へ怪気炎 極上の切れ12秒2
2017年11月09日 05:30
競馬
「しまいだけやっておくように指示したけど反応が速くなっている。至極、順調です」
夏の札幌から3連勝で3歳牝馬の頂点に輝いた。ルメールとのコンビで挑んだ秋華賞は出遅れるアクシデントがありながら、名手の神騎乗でVにエスコート。指揮官は「うまくさばいてくれたし内容は満足」と評価する。
春は桜花賞(6着)、オークス(4着)とあと一歩届かなかったが、夏から秋にかけて心身ともに成長。「体も増えているし、どっしり落ち着いてきた」と目を細める。アドマイヤグルーヴでエリザベス女王杯連覇を飾った指揮官も「カイバをしっかり食べて、強くなっているのがいい。消耗もしていないし、牝馬としては珍しいね」と驚きを隠せない。
近2走は12キロ増→12キロ増の馬体。指揮官は「前走は少し余裕残しだった」と振り返り「もうちょっと絞れた方が走りやすい。今回はマイナスで出せそう」と、狙い通りの調整で古馬に挑む。「普通の馬より少し長く脚を使えるのが持ち味。外回りの方が競馬はしやすい。相手は強くなるけど、いい勝負になると思う」と締めくくった。
牝馬3冠は全て上がり3F最速。同厩舎のアドマイヤグルーヴも14年前に、同じ3歳で強敵古馬を封じた。世代屈指の切れ味で、大先輩の再現を狙う。