ジャパンカップ覇王にしてこの併走遅れがシュヴァルグランのキャラクター。いわば“個性”のようなもの。有馬記念に向けた1週前追い切りはCWコースの3頭併せで行われた。先行する2歳500万のエタリオウを内から追い掛け、ゴールでは1馬身遅れる形(6F82秒8〜1F12秒4)になったが、友道師は意に介さない。
「以前と比べると動くようになっているが、それでも驚くような時計は出ないね。今日は3頭併せで後ろから追い掛ける形。ゴール板を過ぎてもしっかり追うようにとの指示。ジャパンカップの時と同じイメージでやれた。きついローテだった去年と違って、今年は攻められるのがいい」と指揮官は意欲満々だ。
有終Vをもくろむキタサンブラック最大のライバルは、やはりこの馬か。一度つかんだ王座は絶対に譲らない。中山の2500メートルが舞台となるグランプリでも再度、ねじ伏せる構えだ。