【スプリングS】1強に“待った”ステルヴィオ加速12秒9!

2018年03月15日 05:30

競馬

【スプリングS】1強に“待った”ステルヴィオ加速12秒9!
<スプリングS>春初戦に向けて併せで追い切るステルヴィオ(右) Photo By スポニチ
 待ってろプレミアム!!皐月賞トライアル「第67回スプリングS」で朝日杯FS2着馬ステルヴィオが始動する。14日の最終追いはWコース併せで馬なりのまま僚馬に2馬身半先着。順調な仕上がりで“1強ムード”漂う牡馬クラシック路線に殴り込みをかける。また、現在20勝を挙げ全国リーディングトップを快走する名門・藤原英厩舎は今週、3歳戦3重賞に出走馬を送り込む。
 春初戦を迎えるステルヴィオ。最終調整はWコースでセシルクラウン(5歳500万)を2馬身追走からスタート。リズム良くスムーズに4角で進路を内へ。直線半ばで鞍上が手綱を放すとギアチェンジし、一瞬でトップスピードへ。いともあっさり僚馬を抜き去り、2馬身半突き放してフィニッシュ。時計は馬なりのまま5F69秒8〜1F12秒9をマークした。

 見守った木村師は「先週はゼーヴィント(17年七夕賞V)相手に抜け出してから気を抜いて遊んでいたが、今日はゴール板を過ぎても集中して走れていた。課題は修正できた」と納得の表情。3カ月ぶりの実戦。「秋は毛ヅヤがさえなかったが、間隔を空けて健康な状態でレースを迎えられる。暖かくなって馬の中身も変わってきている」と状態面での変化を感じ取っている。

 朝日杯FSは勝ち馬ダノンプレミアムに3馬身半差をつけられたが、直線入り口でゴチャつく不利。それでも直線は上がり3F2位タイ(33秒8)と末脚は目を引いた。レース後、C・デムーロは「加速するまでに時間がかかるので、マイルは少し短い。距離を延ばしていけばG1でも好勝負になる」と素質を高く評価。今回は再度距離を延ばして、コスモス賞(1着)と同じ1800メートル。中山は初参戦となるが、木村師は「東京、札幌、阪神と、どこに行っても器用に立ち回ってくれる。長所はいつも一生懸命走ってくれるところ」と問題なしをアピールした。

 サウジアラビアRC、朝日杯FSで後塵(こうじん)を拝したプレミアムは弥生賞も完勝。牡馬クラシック戦線は早くも“1強ムード”が漂うが、待ったをかける鮮烈な勝利を挙げられるか。

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