ソウル復活の日は必ず来る!“名伯楽”藤沢和師の手腕に期待
2018年05月18日 05:30
競馬
結果はタイキシャトルが圧勝。しかし、この時も藤沢は1着の枠場にはすぐに来なかった。敗れたシャドウクリークやタイキマーシャル、シンコウキング、そしてプレストシンボリらをチェックした後、最後に勝者の元にやってきた。
「まずは負けてしまった馬にアクシデントなどがなかったか、馬体は無事かをチェックしないとね…」
当時、新進気鋭と呼ばれた調教師はそう語った。
そしてそういう人に育てられたタイキシャトルは本番のマイルCSも制覇するのだった。あれから20年以上たった現在でも、貫かれる同じ姿勢を目にしてうれしく思った。ムーンクエイクも本番・安田記念で好走することを願いたい。
また、翌日に行われたG1・ヴィクトリアMには昨年の3歳女王ソウルスターリングを出走させた。しかし、こちらの結果は残念ながら7着。思えばフランスで走った母のスタセリタも3歳時は無敵の連勝を重ねたが、凱旋門賞で古馬牡馬に挑戦(7着)したあたりから歯車が狂いだした。牝馬限定で当時まだG1になったばかりのジャンロマネ賞勝ちこそあったものの、ナッソーSやオペラ賞、香港カップなどG1では完敗、惨敗を繰り返した。それでも競走馬としての晩年、米国へ移籍するとG1を連勝した。
伯楽の手によってソウルスターリングが母同様の復活劇を見せてくれる日が必ず来ると信じたい。