【有馬記念】蛯名、リッジマンに太鼓判 「凄く成長してる」
2018年12月20日 05:30
競馬
「正直、ここまで来られるとは思わなかった。厩舎とか牧場とか、みんなが協力しながらやってきたことが、うまくいった例。それで年末の大一番に出られるのだから、夢がある」
――父スウェプトオーヴァーボードは短距離向きの産駒が多いイメージだが。
「それが競馬の面白いところだよね。血統も大事だけど、固定観念を持ち過ぎるのもダメなんだな…と改めて勉強させられた」
――長い距離で好成績を残せている理由は。
「力まないこと。普段はカッカする面があって、昨夏はイレ込み対策で北海道に持っていったほど。でも調教などで少しずつ形になり、力も付いたことで落ち着きが出てきた。前走(スポニチ賞ステイヤーズS1着)は、今までで一番と思える返し馬だった」
――その前走は後続に2馬身半差の完勝だった。
「1頭強い馬が除外(アルバート)になったとはいえ、その中でも“やっと勝った”のではなく、あの強い勝ち方。中山の急坂もしっかりと上り切れたし、走りのバランスも今までで一番良かったと思う」
――今の充実ぶりならG1でも期待が懸かる。
「間隔が詰まっているし相手も格段に強くなる。偉そうなことは言えないけど、凄く成長しているのは間違いない。ロスのない競馬ができる内枠というハンデは欲しいところ」
――有馬記念というレースへの思いと意気込みを。
「いろいろな人の思いを乗せて走るレース。ダービーと有馬記念は毎年乗っていたいと思う。自分なりの競馬をして、少しでも上に来られるように頑張る。雰囲気も楽しみたい」
◆蛯名 正義(えびな・まさよし)1969年(昭44)3月19日生まれ、北海道出身の49歳。JRA競馬学校は武豊の同期で、87年に騎手免許を取得。同年3月1日の中山競馬でデビュー。通算2万830戦2519勝(現役3位)。G1は96年天皇賞・秋(バブルガムフェロー)で初優勝し通算26勝。1メートル62、50キロ。血液型A。