【びわこ・秩父宮妃記念杯】地元で決めた！46歳吉川　特別レース初Ｖ

2019年03月28日 05:30

ボートレース

【びわこ・秩父宮妃記念杯】地元で決めた！46歳吉川　特別レース初Ｖ — 特別レース初Ｖを決め、トロフィーを手に堂々とガッツポーズを決める吉川 Photo By スポニチ

　G2「秩父宮妃記念杯」優勝戦が27日、ボートレースびわこ12Rで行われ、吉川昭男（滋賀・46歳）がインからこん身の先マイを決めて特別レース初V。来年のクラシック出場切符も手に入れた。2着には最内を伸ばした森高、接戦になった3着争いは魚谷が制した。

　“びわこの番長”吉川がついにやってくれた。予選トップ通過→準優圧勝の王道パターンでつかんだ1号艇。優勝戦はインからコンマ07のトップSを放つと急角度で割ってきた魚谷を突き放し圧勝のVゴール。ピットに戻ってくるや周りからは「おめでとう！」と祝福の嵐。一緒に戦った川北との熱い抱擁も印象的だった。

　「（エンジンが出てたんで）自分にプレッシャーをかけていったけど、本番が近づくと自信がなくって怖かった。もう涙が出ると思ったんですが鼻水が出てしまいました」

　元プロレスラー・天竜源一郎バリのハスキーボイスで“アキオ節”も弾んだ。

　思い起こせば過去に2度の特別レース優勝戦で敗れた屈辱がある。それも今回の優勝でスカッと晴れた。

　「ずっと諦めずにやってたんですが、まさか46歳になって獲れるとは…。若い時からピンロクだったんでね。今もそれは変わってませんよ」

　2017年には最多勝利選手になるなど常に1着だけにこだわってきた職人。今後もその姿勢は貫き通すはずだ。

　来月16日からは宮島で開催されるプレミアムG1マスターズに出場する。

　「ゾッとするメンバーですが、このタイトルを獲れたんで胸を張っていきたいですね」

　勲章を一つ手にした“びわこの番長”は、さらなる目標へ野心を燃やす。