【NHKマイルC】アレグリア猛加速!ルメール絶賛「ポルシェ911みたい」
2019年05月03日 05:30
競馬
アレグリアはWコースでキングドラゴン(6歳障害未勝利)を2馬身追走。力む様子は一切なく、目標の後ろで脚をためる。「今日は反応がとても良かった。休み明けの桜花賞より馬がパワーアップしていた」。ルメールが鞍上で目を丸くしたのは直線に入ってすぐ。馬なりのまま、まばたきする間に内から一閃(せん)。僚馬を楽に1馬身半突き放した。無駄な動きが一切ない低燃費に、極上の切れ。世界の一流車のような走りに名手が酔いしれた。
見守った藤沢和師も思わず笑顔だ。「予想以上に折り合って落ち着いて走れるようになっていた。桜花賞は冬毛で見栄えが悪かったけど、今回はそんなこともない。早い時期から競馬を使っているので、馬が経験を積んできた感じがある」と話していた。
唯一の敗戦が昨年末の朝日杯FS(3着)だけに、今回の焦点は牡馬との力関係に。ルメールはこの日の追い切りで感じた成長分に逆転の望みを託す。「朝日杯FS、桜花賞(1着)は長くいい脚を使うイメージだったけど、今日のフットワークはとても速かったね。アドマイヤマーズは強い馬。でも、この脚を競馬で出せればいい結果が出る。東京は勝ったことがある競馬場だし」
アーモンドアイをフェラーリ、レイデオロはランドローバーの名車に例えてきたルメール。アレグリアに抱く期待は世界で活躍するお手馬たちにも劣らない。「このレースを勝ったらスーパーホースになるかもね。トリッキーな舞台じゃない。ここは一番強い馬が勝ちます」。ドライバーはG1を4週連続勝利中。府中でこのコンビの頭上に、歓喜のチェッカーフラッグが振られる可能性は高い。