【日本ダービー1週前追い】サートゥル 2冠へ桁違いの脚
2019年05月16日 05:30
競馬
「乗る前に全てのレースのVTRを見て、間違いなくいい調教ができると信じていた。イメージ通りだったし凄く満足できた」
圧巻だった。CWコースで僚馬2頭を前に置いた1週前追い。あえて演出した遅いペースの中で楽に我慢を利かせる。直線は鞍上の指示がなくとも、自らハミを取る。大外から桁違いの脚で伸びると、オープン馬タニノフランケル(4歳)を2馬身置き去りにした。
レーンは「とてもパワフルな走りをしてくれた。内にモタれることもなく非常にバランスがいい」と絶賛。常々「世界一だと思っている」と語る日本馬の中でもトップクラスの乗り味に酔いしれた。
レーンはここまで勝率29・5%、重賞3勝。ルメールの騎乗停止で生まれた好機は自らの腕でつかみ取った。辻野助手も「調教も凄く上手でびっくりした。こっちのリクエスト通り。さすがですね」と技術の高さに脱帽だ。テン乗りでのダービーVは54年ゴールデンウエーブ(岩下密政)が最後。だが、規格外の活躍を見せる豪州の天才にはジンクスなど関係なさそうだ。