【オークス】ディーヴァ最高潮、岩田康ヌーヴォ再現だ!
2019年05月16日 05:30
競馬
「今日はサラッと。無理はしていない。でも、気持ち的には入っている。馬自身、ラスト1Fで自分から走ってくれた。反応も良かった」。鞍上はストレートに好感触を伝えれば、斎藤誠師の頬も緩んだ。
「今週は岩田ジョッキーは特に来なくても…と思っていたんですが、彼もこの馬に強い思い入れがあるんでしょう。思い描いた通り、いい稽古ができた」
斎藤誠師&岩田康といえば、14年オークス馬ヌーヴォレコルトと同じタッグ。桜花賞(3着)までは終始一貫マイルを使った“偉大な先輩”とは対照的に、ディーヴァは1800メートルを1戦、2000メートルを5戦。桜花賞には見向きもせず、樫舞台を見据えた。同師は「2400メートルの適性はヌーヴォ以上。トップスピードに乗るまでに時間がかかるので、距離延長は血統的にもいい」と分析している。
ヌーヴォと同じスタミナと成長力に富んだハーツクライ産駒。岩田康は「初めは緩かった体もハーツ産駒らしく、だいぶしっかりしてきた。まだ上積みは見込めるかもしれないけど、現状ではピークの状態に持ってこられた」とトーンを上げた。
14年オークス。岩田ヌーヴォは単勝1・3倍の断然人気ハープスターより先に仕掛け、G1初制覇を成し遂げた。指揮官は「デビューからオークスを意識してきた馬。上積みがある状況で本番に向かえる。きっと、いい競馬になると思っています」と5年前の再現を祈っている。
▽14年オークスVTR 2冠を狙う桜花賞馬ハープスターが1番人気。桜3着のヌーヴォレコルトが2番人気に支持された。中団追走から馬群を割り、残り200メートルで先頭に立ったヌーヴォが、大外伸びたハープの猛追を首差しのいでV。最内からしぶとく伸びたバウンスシャッセが3着。