【エリザベス女王杯】ラヴズ、ゆったり13秒1 秋華賞回避も「動き素晴らしい」
2019年11月07日 05:30
競馬
「息を整える程度。何もアクションを起こさなくていいという指示でしたし、その通りの内容でした」
1週前に“これ以上はない!”というぐらいの負荷をかけた。CWコース併走でM・デムーロにいっぱいに追われ、7F93秒7~1F12秒2の猛時計。これで体は出来上がったと判断したからこそ、この日は楽走で十分だった。振り返れば、オークスを勝った時と同じパターン。当時は1週前がCWコース併走、M・デムーロで6F80秒9~1F11秒4。最終追いが坂路単走、坂井で4F54秒7~1F12秒8。今回と微妙な時計の違いはあれ、ほぼ同じイメージ。秋華賞を右前脚の爪の炎症で回避したが、トレーナーに不安の色はない。
「秋華賞は使うかどうか迷いましたが、やめるべきと判断しました。アクシデントの多い馬ですが、入厩後に予定通りの調教メニューをこなせたことが何よりですし、1週前の動きも素晴らしかったです」
右前脚の爪はエクイロックスで負担を軽減。春はシャープに映った腹周りは、心なしかフックラと映る。
「いい筋肉が付いて、ひと回り大きくなりました。プラス20キロで出る計算ですが、それでいいです」
そして最後に厩舎の偉大な先輩の名前を出して、自信を示した。
「(厩舎の)連覇は意識していませんが、古馬になってリスグラシューのような存在になれる馬だと思ってます。もっともっと上を見ているし、そういう走りを期待しています」
休み明けの壁、古馬の壁に泣く馬では決してない。来年は世界を目指す3歳女王は、ここも通過点にしてみせる。
【データ】レース史上最少キャリア記録に並ぶ4戦目でオークスを制したラヴズオンリーユー。今回、キャリア5戦目での“古馬G1制覇”となれば、ファインモーション(02年エリザベス女王杯)、リアルインパクト(11年安田記念)、フィエールマン(19年天皇賞・春)のデビュー6戦目を上回り、グレード制が導入された84年以降では最少キャリアでの勝利となる。無敗の女王が新たな金字塔を打ち立てるか。