【東京新聞杯】プリモシーン剛脚、1馬身先着!ミルコ「イメージ通り」
2020年02月06日 05:30
競馬
実戦を想定した最終リハだった。直線序盤で併走馬アーチキング(7歳2勝クラス)の真後ろに入ったプリモ。ミルコは「少し(ハミを)かむから我慢した」と意図を明かした。そこからインに進路を取ると、“飛ぶ”ようなストライドで一気に加速。ゴール板で僚馬を1馬身置き去り、その後も向正面までトップギアを維持。木村師は「いい頃の猛々(たけだけ)しい感じ。ジョッキーを乗せて普段より大きな動きができていた。乗せてよかった」と満足そうに振り返った。
東京新聞杯は6年連続でディープ産駒が連対しており、16年はワンツーフィニッシュ。ワンターンで迎える長い直線において、同産駒の末脚はこれ以上ない武器になる。プリモも昨年ヴィクトリアM(2着)で驚がくの上がり3F33秒0を計時。舞台設定に文句はなし。あとは近2走で不発に終わった剛脚を繰り出せるかどうか。師は「ここ数戦の負け方は不可解だけど、毛ヅヤはここ2戦より断然いい。これで駄目ならという状態」と出来の良さに光明を見いだしている。
指揮官は「久しぶりにプリモシーンが帰ってきた感じ」と粋な表現で復調を伝えた。強い時のプリモをライバルとして見ていたM・デムーロも「やっぱり能力が凄く高い。ずっと乗りたいと思っていた馬なんだ」と初コンタクトに“違和感”なしの様子。父から譲り受けた末脚に再び火が付きそうな雰囲気だ。