【阪神大賞典】キセキ、春呼ぶ末脚!仕上がりバッチリ直線シャープに11秒8
2020年03月19日 05:30
競馬
「もう少しためを利かせられたらと思ったけど、先週しっかりやったことで馬も分かっているし、必要以上に抑え込まないようにしました。いい感じでしたよ。十分に乗り込んで力を出せる仕上がりです」
これでバッチリ!元ジョッキーの仕上げ人がそう強調する。動きをチェックした角居師も「ダイナミック。キセキの走りができていましたね。先週しっかりやったけど体は細くなっていない。清山さんがつくり込んでくれています」と納得の表情を浮かべた。
17年菊花賞を勝って以来の芝3000メートル戦。前走・有馬記念はまともに出遅れ、厳しい競馬を強いられながらも、しまい脚を使って5着。当時コンビを組んだムーアが距離延長を進言したこともあり、今年初戦はここに決まった。
振り返れば、菊花賞以降、GIで馬券に絡むシーンはあっても勝ち星からは遠ざかったまま。かつて阪神タイガースのスローガンにもなった「勝ちたいんや!」。そんな思いで陣営は一致している。清山助手が「勝つことで吹っ切れて、また良さが出てくると思うんです」と2年5カ月ぶりの勝利を渇望すれば、角居師も「今年初戦でいいスタートを切りたい」とV発進を思い描く。休み明けで弾みをつけて堂々、天皇賞・春(5月3日、京都)へ。その準備は整った。