【天皇賞・春】初のG1へ木幡巧を導くツバサ 12秒0スムーズな脚さばき

2020年04月30日 05:30

競馬

【天皇賞・春】初のG1へ木幡巧を導くツバサ 12秒0スムーズな脚さばき
<天皇賞(春)>追い切りを行った木幡巧也騎乗のミライヘノツバサ(撮影・西川祐介) Photo By スポニチ
 【G1ドキュメント・美浦=29日】武本はミライヘノツバサという馬名が気に入っている。明るい未来が見通しにくい今だからこそ、何度も口にしたくなる馬名だ。
 その美しい馬名をレース本番で実況アナウンサーが連呼する可能性はあるか。前走・ダイヤモンドSでしんがり16番人気から初重賞制覇。3走前からコンビを組む木幡巧が大仕事をやってのけた。「初めての長い距離。脚をためたいと思っていた。思った以上に脚を使えたことが勝つ以前にうれしかった」。この無欲で驚きの結末と自身のG1初騎乗を引き寄せた。

 調教には付きっきりだ。追い切りはWコースを単走(5F68秒5~1F12秒0)。スムーズな脚さばきが目を引いた。「1週前追いも動きは良かったが(本追い切りも)とてもいい感触だった」。馬はもうできている。あとは初めてのG1を緊張せずに乗れるか。「めったに乗れるレースじゃない。周囲の皆さんに感謝したい。自分にとっていい経験となるよう楽しんで乗りたい」。硬さを感じない、このコメントなら大丈夫だろう。馬の持ち味も当然、しっかりつかんでいる。「長くいい脚を使えるタイプ。そこを生かしたい。我慢が一番大事なのかな。馬からは逆に(競馬を)教えてもらっている感じ。馬を信じて乗ればいい」。

 7歳を迎えて、馬体は白さを増し、神々しさすら感じさせるミライヘノツバサと木幡巧は最高の関係を築いているようだ。7歳馬の天皇賞・春制覇が成れば空前絶後の出来事だという。強豪がそろったことは重々承知だが、武本はベテラン馬と若武者のナイスコンビに1票投じたい気持ちになった。

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