【馬券顛末記】フィエールマンの強さに脱帽、胸に突き刺さる静かなスタンドの映像
2020年05月03日 16:21
競馬
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あれから3年。誰が無観客の天皇賞など想像できただろうか?「緊急事態宣言」はいつ解除されるか分からない厳しい状況。競馬がやれている奇跡、僥倖(ぎょうこう)を噛みしめ、今年は自宅観戦(テレワーク)での天皇賞・春となった。
我が本命ダンビュライトはハナにこそ行けたが道中キセキに主導権を奪われる苦しい展開。直線も伸びあぐね9着に終わった。対抗スティッフェリオが健闘したが、△→○の印では話にならない。
休養明けのビハインドをハネのけ、史上5頭目の天皇賞・春連覇を果たしたフィエールマンの強さには脱帽するしかない。最後クビの上げ下げでハナだけ押し出したルメールの騎乗もさすがの一語だった。
しんと静まりかえったスタンドの映像が胸に突き刺さる。それでも全国から数十万、百万もの視線が注がれたと思うと感慨深い。
無観客競馬は続く。
「あの年の天皇賞はコロナで自宅観戦だったナ」と笑って振り返られる日が来ることを切に願う。(5月3日、大阪本社・オサム@大阪市内の自宅)