【帝王賞】昨年2着のチュウワウィザードは名手ルメールと新コンビでリベンジ誓う
2020年06月21日 07:00
競馬
今回はルメールと初コンビ。昨年まで3年連続JRAリーディング、数々の大レースを制した名手が鞍上となればG1連勝の期待が大きく膨らむ。11日の追い切りでルメールと初コンタクト。騎乗を終え「凄くいい感じだった。超乗りやすい。フットワークも良く、動けていた」と絶賛した。
G2ダイオライト記念、G3平安Sと連勝で挑んだ昨年の帝王賞は初めてのG1舞台だった。好位追走から残り1ハロンで先頭に立ったが、後方待機のオメガパフュームにゴール前でかわされて2着。勲章はお預けとなった。しかし、次走の浦和JBCクラシックでリベンジを果たす。道中4番手からロングスパートで3角先頭。直線で鋭く差を詰めるオメガパフュームと激しく競り合う。持ち前の勝負根性で鼻差V。待望のG1馬に輝いた。
川崎記念は相手に恵まれたとはいえ、後続に6馬身差の楽勝。格の違いを見せつけた。「5歳を迎えてようやく古馬のような体つきになってきたよ」と大久保師。理想的なシルエット。いよいよ完成形に近づいてきた。見た目だけではない。全てがパワーアップしている。師は「数字的には大きく変わっていないけど体に幅が出てきた。中身もしっかりして成長を感じている。久々は感じさせない。距離は2000メートルぐらいが合うし舞台的にはいいと思う」と好感触を口にした。
いまや国内ダート界トップクラスの実力を誇る存在だ。万全の仕上がりで2度目の大井へ。チュウワウィザードが真っ向勝負で3つ目のビッグタイトルを手にする。