【函館スプリントS】豊ダイア 父に贈るV!カナロア敗れた舞台で重賞2勝目
2020年06月22日 05:30
競馬
同じ安田隆厩舎で管理された名馬ロードカナロアを父に持つダイアトニック。父子を担当する岩本助手は「本当にお父さんに似てきました」と息子に父の姿を重ねる。大きな不利がありながら3着(4位入線)に善戦した前走・高松宮記念がフロックでないことを証明。安田隆師は「前走は本当に悔しかったので実力を見せてくれてよかった。初めての58キロを背負ってもまだ余裕がある感じ」と改めて愛馬の能力を称えた。
今後はキーンランドC(8月30日、札幌)からスプリンターズS(10月4日、中山)へ。カナロアは12年の函館SSで2着に敗れた後に同年のスプリンターズSを勝利(13年も勝利)。息子はG1・6勝の偉大な父が敗れたレースを制し、その背中を追っていく。「もうすぐ皆さんが競馬場に来られる日が来ると思う。お会いできるのを楽しみにしている」と締めた武豊。今年の父の日のプレゼントには、秋への希望が詰まっていた。
◆ダイアトニック 父ロードカナロア 母トゥハーモニー(母の父サンデーサイレンス)牡5歳 栗東・安田隆厩舎所属 馬主・シルクレーシング 生産者・北海道浦河町の酒井牧場 戦績16戦7勝 総獲得賞金2億5588万2000円。