【七夕賞】ラヴ“秋夏制覇”福島重賞2勝目 49歳内田は2週連続V「あと20年は頑張るよ」
2020年07月13日 05:30
競馬
外から伸びたブラヴァスとの追い比べでは、追えるウチパクの本領発揮。重の荒れた馬場も、6カ月ぶりのレースも、トップハンデの57キロもものともせず、1馬身差をつけてVゴール。内田は「馬場は問題ないと思っていたが、ここまで器用にこなすとは」と驚きを隠さなかった。
クレッシェンドラヴは昨秋の福島記念に次いで2度目の重賞制覇。福島の古馬牡馬重賞をコンプリートした。内田は先週のラジオNIKKEI賞(バビット)に続いて2週連続重賞V。福島での重賞5勝は現役2位タイと、こちらも“巧者”だ。「一つ一つのレースをしっかり頑張っていれば、必ずチャンスはくると思って乗ってきた。上位人気のお手馬で勝てたのは大きい。たまには年配のジョッキーが勝つのもいいでしょ。あと20年は頑張るよ」。49歳のベテランは笑った。
18年に開業した東大卒のエリートトレーナー、林師も2度目の重賞制覇。「テンションが高かったのがどうかと思ったが、内田さんがうまく返し馬をしてくれて落ち着かせてくれました。半年ぶりでもこの競馬。年を重ねて肉体も精神もしっかりしてきました」と目を細めた。
サマー2000シリーズの開幕戦を制し、秋には大舞台への参戦も見えてきた。師は「オーナーサイドと相談になりますが、賞金が増えたことで選択肢は広がりました。1度使ってガス抜きができたし、次が楽しみ。本場(主要4場)でもしっかり結果を出さないと」と気を引き締めた。馬名のようにクレッシェンドが「だんだん強く」なってきた。
◇クレッシェンドラヴ 父ステイゴールド 母ハイアーラヴ(母の父サドラーズウェルズ)牡6歳 美浦・林厩舎所属 馬主・広尾レース 生産者・北海道新ひだか町の木村秀則氏 戦績22戦7勝 総獲得賞金1億8840万4000円。