【ダイヤモンドS】7番人気グロンディオーズが奇跡の復活!重賞初勝利
2021年02月21日 05:30
競馬
究極のマラソンレース。道中は中団馬群の真ん中で脚をためた。直線半ばで1番人気オーソリティが抜け出すと、ただ一騎、追い掛けた。「2着馬を見ながら理想的な競馬。動きだしでいつももたつくところがあるけど、追いついてくれると信じていた」と三浦。長い直線でじわじわと差を詰め、ゴール前で計ったように差し切った。田村師は「ラスト10メートルまで負けたと思っていたよ」と笑った。
3年前の菊花賞後に屈腱炎を発症。競走馬の全盛期とされる3~5歳にかけて1年8カ月、ターフを離れた。馬体重は一時、600キロを超えた。厩舎、牧場で丁寧なリハビリと懸命のケアを施されカムバック。ついにG1を望める位置まで来た。指揮官が「2000メートルでもついていけないから長い距離がいい。脚元のこともあるし2カ月ぐらいは間隔を空けた方がいい」と話すように、天皇賞・春(5月2日、阪神)参戦となれば直行が濃厚だ。6歳ながら新星。グロンディオーズの逆襲が始まった。
◆グロンディオーズ 父ルーラーシップ 母シェリール(母の父サンデーサイレンス)15年4月10日生まれ 牡6歳 美浦・田村厩舎所属 馬主・サンデーレーシング 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績10戦5勝(重賞初勝利) 総獲得賞金1億187万6000円 馬名の由来は壮大な(フランス語)