【NHKマイルC】バスラットレオン 馬なり万全仕上げ!矢作師「パワーアップした」
2021年05月06日 05:30
競馬
持ち味のスピードは温存。雨が降る中、ひたすら人馬のリズムを合わせた。ゆったりでも可動域は大きくダイナミックだ。首もしっかりと動く。注目はラスト200メートルで12秒6とグッと上げてきたところ。ハートが高ぶらない程度に出力を上げ、心臓ができていることを確認。速い時計がなくても狙いは全てクリアした。
1週前(4月28日)には坂路で800メートル50秒5の自己ベストをマーク。完璧な過程を踏んでいる。矢作師は「楽に時計が出た。一層、パワーアップした感じ。前走後も反動はなく、むしろ良くなっている」と語った。
昨秋にはコントレイルの調教パートナーも務め、3冠馬に先着したこともある。それだけの素材と見込まれたのだ。デビュー当初は中距離路線を歩んだが、適性を見越して距離を短縮した。「京都2歳S(6着)で負けて、距離に限界があるのかなと。そこから切り替えた」。これが英断。1勝クラス→ニュージーランドTと続けて逃げ切って主役候補に名乗りを上げた。
5馬身差の圧勝だった前走を含め、逃げたレースは3戦3勝と負けなしだ。矢作師は「勝つ時は逃げているので、その形がベストかな」と逃げ宣言。「今の状態で、どれだけやれるか楽しみ。ワクワクしてレースを待っています」。個性派ぞろいの同厩舎。サイレンススズカやエイシンヒカリを思い出すような強烈な逃げ馬が誕生するか。