【ラジオNIKKEI賞】アサマノイタズラ 軽快ラスト1F11秒9!さあ嶋田、重賞初V藤懸に続け!
2021年07月01日 05:30
競馬
11年目の嶋田は、デビューした11年は新人最多の18勝、13年には21勝をマークした。ただ、近年は落馬によるケガなどもあり騎乗数が減少し、思うような結果が残せていない。それでも所属する手塚厩舎をはじめ、熱心に調教に乗る姿や丁寧な騎乗が印象的だ。手塚師は「嶋田には頑張ってもらいたい」と積極的に自厩舎の馬に乗せている。デビューからコンビを組むアサマノイタズラもその1頭。3戦目の水仙賞は1番人気4着だったが、手塚師がオーナーに騎乗継続を頼んでスプリングS2着と反撃。続く皐月賞(16着)は嶋田のG1初騎乗となった。
いま競馬学校27期生が熱い。横山和は関東リーディング3位と躍動。藤懸はマーメイドSで重賞初V。嶋田は「藤懸とは一緒に遊んでいた仲。悔しいより、うれしかったですね」と言う。また東京パラリンピック馬術競技の日本代表に、ケガで騎手を引退した高嶋活士選手が選出された。「凄いこと。同期が五輪選手になるのは、そうそう経験できない。凄く刺激になっています」と声を弾ませた。
アサマノイタズラと挑む3度目の重賞。「福島は合いそう。機動力もあるし、中山1800メートルで好走しているので距離も問題ない」と好走のイメージを膨らませる。トップハンデ56キロも実績があればこそで悲観は必要ない。活躍する同期に負けじと、嶋田が重賞初制覇を狙っている。
≪トップハンデ優勝2度のみ≫レース名が「ラジオたんぱ賞」だった05年までは負担重量が別定で06年に現在のレース名となり、ハンデ戦に変更された。トップハンデは【2・2・0・20】と苦戦を強いられている。今年はアサマノイタズラ、リッケンバッカーがトップハンデ56キロ。最大5キロ差をはね返せるかどうか。勝てば15年アンビシャス、18年メイショウテッコン以来のトップハンデVとなる。