【浜名湖・レディースチャンピオン】遠藤 涙の夏女王、2度目のG1制覇で賞金トップ浮上

2021年08月11日 05:30

ボートレース

【浜名湖・レディースチャンピオン】遠藤 涙の夏女王、2度目のG1制覇で賞金トップ浮上
優勝した遠藤は笑顔でガッツポーズ(撮影・村上 大輔) Photo By スポニチ
 ボートレース浜名湖のプレミアムG1「第35回レディースチャンピオン」は10日、荒天で中止順延となった最終日が行われた。12R優勝戦は1号艇の遠藤エミ(33=滋賀)がイン逃げで勝利。17年大村クイーンズクライマックス以来、2度目のG1制覇を達成した。優勝賞金1100万円を獲得し、女子賞金ランキング1位に浮上。来年のSGクラシック(3月16~21日、大村)の権利も手に入れた。
 デビューから13年。「ずっと獲りたかったタイトル」と語るレディースチャンピオンを制し、名実共に女子の頂点に立った遠藤は、長い旅路を見守り続けてくれた人たちへ感謝の気持ちを伝えた。「成績が悪いときも、応援してくれるファンがいてくれた。私以上に信じてくれて…」。表彰式の終盤で、遠藤はそう語ると、こみ上げる涙を我慢できなかった。「これからも安心して買ってもらえる選手になれるように頑張ります」。絞り出すように言葉を紡いだ。

 前検日の抽選でトップクラスのパワーを誇る1号機を獲得した。「足合わせから凄く出ていた。優勝を狙える足だと感じた」。手応え通りに初日ドリーム戦を差し切ると、その後も勢いは止まらない。6戦5勝2着1回の好成績で予選トップ通過を果たした。準優は先マイを西橋に捉えられかけたが、バック追い風が吹き荒れる中、2M外全速ターンで逆転。機力と旋回力の違いを見せつけた。荒天による順延を経て、1号艇で臨んだ優勝戦。ここでも差した桜本をバックで突き放す鬼足を披露。「ホッとした。ターンマークに寄らないように意識し過ぎて逆にマークを外してしまった。桜本さんに差されていた。このエンジンでなければ勝てなかったと思う」と1号機に最敬礼。遠藤も相棒を信じ、プロペラを一切叩かない“ノーハンマー”を貫いた。

 この優勝で女子賞金ランキングトップに浮上。それでも気を引き締める。「調整力も旋回力もまだまだ足りない。年末は意識せず目の前の一走、一走に集中する」。秋にはダービー(10月26~31日、平和島)も控える。さらに11月のチャレンジカップも視界に捉えた。女子No・1の称号を引っ提げ、堂々とSG戦線に乗り込む。

 ▽レース経過 S展示はピット離れ遅れた高田が回り直し、その隙に山川が向けて1243/56。本番は123/456。遠藤がトップスタートで先制。桜本の差しが一瞬入るが、ターン出口で引き離し2M先マイ決着。スタートのぞいた渡辺が外マイで3着。

 ◇遠藤 エミ(えんどう・えみ)1988年(昭63)2月19日生まれ、滋賀県出身の33歳。滋賀支部所属の102期生として08年5月びわこでデビュー。12年11月鳴門で初優勝。通算34V、G1は9優出2V。同期は桑原悠、前田将太、上野真之介ら。1メートル54、44.5キロ。血液型A。

 《目標達成ならず》レディースチャンピオンの節間売り上げは103億1627万400円。中止順延も影響し節間目標の120億円には届かなかった。

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