【浜名湖・レディースチャンピオン】遠藤 涙の夏女王、2度目のG1制覇で賞金トップ浮上
2021年08月11日 05:30
ボートレース
前検日の抽選でトップクラスのパワーを誇る1号機を獲得した。「足合わせから凄く出ていた。優勝を狙える足だと感じた」。手応え通りに初日ドリーム戦を差し切ると、その後も勢いは止まらない。6戦5勝2着1回の好成績で予選トップ通過を果たした。準優は先マイを西橋に捉えられかけたが、バック追い風が吹き荒れる中、2M外全速ターンで逆転。機力と旋回力の違いを見せつけた。荒天による順延を経て、1号艇で臨んだ優勝戦。ここでも差した桜本をバックで突き放す鬼足を披露。「ホッとした。ターンマークに寄らないように意識し過ぎて逆にマークを外してしまった。桜本さんに差されていた。このエンジンでなければ勝てなかったと思う」と1号機に最敬礼。遠藤も相棒を信じ、プロペラを一切叩かない“ノーハンマー”を貫いた。
この優勝で女子賞金ランキングトップに浮上。それでも気を引き締める。「調整力も旋回力もまだまだ足りない。年末は意識せず目の前の一走、一走に集中する」。秋にはダービー(10月26~31日、平和島)も控える。さらに11月のチャレンジカップも視界に捉えた。女子No・1の称号を引っ提げ、堂々とSG戦線に乗り込む。
▽レース経過 S展示はピット離れ遅れた高田が回り直し、その隙に山川が向けて1243/56。本番は123/456。遠藤がトップスタートで先制。桜本の差しが一瞬入るが、ターン出口で引き離し2M先マイ決着。スタートのぞいた渡辺が外マイで3着。
◇遠藤 エミ(えんどう・えみ)1988年(昭63)2月19日生まれ、滋賀県出身の33歳。滋賀支部所属の102期生として08年5月びわこでデビュー。12年11月鳴門で初優勝。通算34V、G1は9優出2V。同期は桑原悠、前田将太、上野真之介ら。1メートル54、44.5キロ。血液型A。
《目標達成ならず》レディースチャンピオンの節間売り上げは103億1627万400円。中止順延も影響し節間目標の120億円には届かなかった。