【大阪杯】アカイイト Vつながる末脚!前々での新戦法プラスに
2022年04月01日 05:30
競馬
今年は過去3走で逃げた馬がジャックドール、アフリカンゴールド、ショウナンバルディと3頭いる。強力逃げ馬が存在。ハナを切るのはアフリカンかジャックか。レース直前までそんな話題で盛り上がるだろう。昨日の当欄は勝ち馬の4角通過順から“先行優位”を導き出していた。本当にそうだろうか。
このレースは過去3年、近3走で逃げた馬が極めて少なかった。昨年はレイパパレとハッピーグリンが該当するが、ハッピーグリン(21年京都記念)は通過順が1→1→6で道中失速。強力な逃げ馬を擁する今年とは、いささか景色が違うように思う。
アカイイトは長くいい脚を使えるタイプ。エリザベス女王杯は捲る形でG1を制覇した。前走の金鯱賞は道中7番手と、この馬にしては前の方で競馬を組み立てた。幸は新しい“引き出し”が増えたことに手応えをつかんだ。
「有馬記念までは後ろから行ってしまいに懸けるか、早めに動くのか。どちらかのパターンしかレースプランになかった。展開の助けが来てくれれば、チャンスはあるかなと思います」
末一辺倒から脱却して、戦法にピースが加わった。何より折り合いが付いたことが大きいと言う。エリザベス女王杯は2F目からのレースラップが10秒7→11秒2と上がった。前走にしても逃げたジャックドールが展開を支配。前走はライバルと同じレースを経験できた強みがある。よどみないペースなら差し脚が生きる。
追い風も吹いてきた。レース当日は雨予報が出ている。馬体重が500キロを超えるパワータイプ。力のいる中京の不良馬場で勝った経験を持つ。アフリカンとジャックのどちらが逃げるにせよ、例年ほどペースが落ち着くことはなさそう。速い流れの時は差し馬狙い。展開から導く馬券のセオリーを、シンプルに表現する。