【札幌記念】5連勝の勢い再び!ジャックドール 馬なり単走で軽快駆け
2022年08月18日 05:30
競馬
藤岡佑は手綱を通して伝わるパートナーの状態を率直に伝えた。「大きく走らせるイメージで乗った。しっかり踏んで走るし、パワーがあるので洋芝は心配していない。疲労感がなく元気いっぱい。いい意味でお釣りのある仕上げ」。破竹の連勝が5で止まった前走の大阪杯は、金鯱賞レコード圧勝から中2週の臨戦。疲れが走りに影響があったことは否めない。最終追いの直線で何度も手前を替えた前走時のような姿はもうない。「前走は厳しい条件。この馬にしては最初100メートルのダッシュの乗りがいまいちだった。少しずつの誤差が最後の失速につながった」。右トモの落鉄もあり、G1初挑戦は不完全燃焼だったと言い切れる。
歴代最高とうたわれる逃げ馬に姿を重ねられる相棒のポテンシャルの高さは鞍上が一番理解している。「金鯱賞は驚いた。常に安定してあの力を出せば、上の舞台でもチャンスはある」。大阪杯の4頭を上回る、G1馬5頭が集結したスーパーG2でもスケール負けはしない。
意識せざるを得ないのが同型パンサラッサの存在。藤岡佑は「他馬が遅れるようならハナを主張する手もある」とけん制しつつ、番手からのレースでの好走歴もあるだけに「この馬のペースなら控えても大丈夫。そこは臨機応変に」と戦法は決めつけない構え。速いのはどっちか。現役屈指の逃げ脚を持つ竜虎の先陣争いにも注目だ。