【北九州記念】“躍る電撃娘”ナムラクレア 1200の主役へソフト仕上げ、長谷川師「柔らかみを感じた」
2022年08月18日 05:20
競馬
「先月20日に帰厩して、そこからペースを上げてきました。先週がハードだったので、そのあたりも含めてやりました。馬場も重かったのでミスステップをしないように、筋肉の痛みも出ないようにソフトに。柔らかみを感じましたね」
桜花賞3着の後はクラシックロードに目を向けず、函館スプリントSに狙いを定めた。3番手からの押し切り、洋芝の函館で1分7秒2の時計は優秀だ。昨年9月以来の芝1200メートル戦に戸惑うこともなかった。名スプリンターとしての階段を、一歩一歩確実に上がる。担当の疋田厩務員も愛馬の成長を感じ取っていた。
「以前より落ち着きが出てきましたし、緩やかながら成長しています。前走の函館も凄く良かったですけど、それくらいの状態にはあります。重厚さも出てきていますね」
この舞台は昨夏にフェニックス賞から小倉2歳Sと連勝。条件に不安はない。トレーナーは「小倉は2戦2勝ですからね。ジョッキー(浜中)も小倉出身ですし、楽しみはあります。スプリンターズS(10月2日、中山)へ向けて、このレースを選択しました。結果を出して、秋にG1へ向かいたいですね」と晴れやかな表情。北の大地が白毛対決で沸くなら、小倉は伸びゆく3歳牝馬の激突が見もの。スピードバトルを制して、高らかにスプリント戦線の主役に名乗りを上げる。