【WASJ】仏から参戦女性騎手コラリー・パコー「ユタカさんに会えるの楽しみ。一つは勝ちたい」
2022年08月23日 05:30
競馬
「小さいころから馬は好きで、7歳でポニーに乗ったのが最初でした。初めは少し怖かったけど、今ではラブです」
――騎手を目指したのはいつ?
「競馬学校に入学したのが14歳でした。その少し前に決心しました。競うことも好きだったので、決断できました」
――騎手になった当初。
「幸運なことに3戦目で勝てました。この時に騎手としてスタートできたと感じました」
――目標の騎手は?
「ステファン・パスキエ(06年凱旋門賞レイルリンクでVの名手)です。見習いの頃に乗っていた厩舎に彼もよくいました。調教時間にアドバイスをたくさんもらいました。私の先生であり憧れの存在です」
――日本の騎手について。
「ユタカ(武豊)さんはフランスでも有名です。私はルジェ厩舎で乗っているのですが、ユタカさんはうちの厩舎のソフトライトで凱旋門賞に出てもらったこともあります。彼が素晴らしいジョッキーであることは私も知っています」
――サウジアラビアで武豊騎手と会った。
「はい。ただ、ゆっくり話したことはないので、WASJで会えるのを楽しみにしています」
――外国は他にどこで乗った?
「フランス以外ではサウジアラビアとドイツ。日本は3カ国目の海外騎乗です」
――日本についての情報は?
「ルジェ厩舎にはクリスチャン・デムーロがいるので話を聞いています。ファンが温かくて最高だと聞きました」
――日本競馬について。
「ジョッキーは皆、フェアで上手だと聞きました。札幌が乗りやすくて美しい競馬場というのは仲の良いミカエル・ミシェルから聞きました」
――セールスポイント。
「コース取りはできる限り無駄のないように心がけています。日本の馬場は初めてだけど、インやアウトのコースの良しあしを見極めるのも上手な方だと思うので、そのあたりを強みにして乗りたいです」
――キーンランドCにも騎乗予定。
「グッドニュースです。依頼してくださる関係者の期待に応えられるように一生懸命、乗ります」
――意気込みを。
「フランスからはテオ(バシュロ)も行くのですが、彼も日本に行くのは初めて。2人で“日本で乗るのが待ち切れない”と話しています。彼に負けないようにして、何とか一つは勝ちたい」
――ファンにひと言。
「日本の皆さんは競馬を、馬券とは関係なくスポーツとして見てくれると聞きました。そんな素晴らしい皆さんの前で乗れるのを私も楽しみにしています。応援よろしくお願いします!!」
◇コラリー・パコー 1998年9月22日生まれ、フランス・パリの北西に位置するエルモン出身の23歳。15年にデビューして2勝、翌年は勝利なしに終わったが、17年に女性騎手の減量特典を追い風に24勝と軌道に乗った。18年から名トレーナーのJC・ルジェ師に起用され、リステッド初勝利を含む67勝と躍進。19年は71勝で女性騎手リーディングに輝く。20年は45勝でリーディング20位、21年は43勝で23位と奮闘した。初来日。名前コラリーの語源は「サンゴ(珊瑚)」。