【新潟2歳S】シーウィザード 鬼門ローテ制して出世街道!鹿戸師「最初から使おうと思っていた」

2022年08月23日 05:20

競馬

【新潟2歳S】シーウィザード 鬼門ローテ制して出世街道!鹿戸師「最初から使おうと思っていた」
函館の新馬戦を制したシーウィザード(左) Photo By スポニチ
 【Road to 2023 】 今週の新潟日曜メインは「第42回新潟2歳S」。桜花賞馬ハープスターをはじめ、マイネルレコルトやセイウンワンダーなどG1馬を輩出した出世レース。函館新馬戦Vから挑むシーウィザード(牡=鹿戸)が注目の的だ。01年新装の新潟外回りマイルで行われるようになった過去21回、北海道V組(未勝利勝ち含む)が新潟2歳Sを制した例はない。芝質も直線の長さも全く違う新潟を制圧し、出世街道に乗るのか?
 シーウィザードは7月3日の函館芝1800メートル新馬戦を、浜中を背に鮮やかに逃げ切った。現2歳世代が初産駒となる新種牡馬の父ビーチパトロールに贈るJRA初白星。実は函館でデビュー予定はなかった。春の東京最終週6月25日の芝1800メートル戦に出馬投票したが無念の除外…。やむなく翌週の函館に切り替え、初陣Vの運びとなった形。

 鹿戸師は「東京を除外になり、急きょ函館へ。調教も動いていたので期待はしていました。長距離輸送もクリアしてくれた。レースはいいスピードを見せてくれ、強い競馬だった」と笑顔で振り返った。

 函館には長く滞在せず、6日に美浦帰厩。新潟2歳Sに定め、放牧を挟んで今月6日に美浦に戻った。函館や札幌1800メートルを勝った馬はソダシを代表に同じ洋芝の札幌2歳Sを目指すケースも多いがなぜ?

 「最初から新潟2歳Sを使おうと思っていた」。仮に東京で勝ち上がっても新潟2歳Sへ。広いコースで一度走らせたい。指針は揺るがなかった。「向こうで勝ったのでコースの比較とかはできないけど…。美浦に戻った後の馬の雰囲気もいい。浜中くんも続けて乗ってくれると言うので手応えもあるのでしょう。リズム良く走れれば頑張ってくれると思う」と期待を込めた。北海道V組が新潟2歳Sを勝てば、外回りマイル戦に新装となった01年以降で初の快挙。偉大なキングマンボ(キングカメハメハの父)の血を継ぐ父にとっても、勝てばJRA重賞は初V。馬名の由来は「海の魔術師」。海が見える函館から、太夫浜が至近の新潟へ。夢膨らむ越後路転戦だ。

 《直近例は93年》新潟2歳Sを北海道V組が制した直近例は93年エクセレンスロビン。6月13日の札幌ダート1000メートル新馬戦で逃げ切り勝ちを飾ると、9月5日の新潟3歳S(当時の名称)を2戦目で制した。当時はマイルでなく、右回り1200メートルで実施されていた。シーウィザードが勝てば、北海道V組としては29年ぶりの優勝となる。

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